・これからTOEICの受験を検討している人
・TOEICのスコア目標を立てようとしている人
・すでにTOEIC700前後のスコアを持っている人
ブログ主のマロジさんは英語中級者です。

・TOEIC 830
・英検 準1級
・versant 60
決してペラペラというわけではありませんが、一般的には「わりと」英語ができる方に分類されます。また、勤めている会社でも「英語できる人」の扱いです。
世の中にはもっともっと凄い英語賢者はたくさんいますが、英語初級者もしくはこれから英語学習を始めるビギナーの皆さんに、より身近な視点でお話ができると思います。
この記事に書かれている内容
TOEICとは
日本において英語力を測る最も有名な試験のうちのひとつです。
国内の年間受験者数は約241万人(2019年、IIBC公式発表)であり、
これは同じく英語力検定試験である「英検」の約392万人についで多い数です。
日常の英語学習の効果を測るだけでなく、企業においては採用や昇進の基準としてTOEICスコアを用いたり、大学においては単位認定として活用されたり等、幅広い場面で活用がされています。
TOEICに関する基礎的な情報はコチラをご参照ください。
TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表
TOEICには、「スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関」という考え方があります。
「スコアがこれくらいだったら、実際のコミュニケーション能力はこれくらいありますね」という目安です。
そのスコア相関は、レベル別に「E~Aの5段階」で評価されます。
レベル | スコア | 評価 |
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | 220未満 | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
よく「Aスコアをとった!」等と聞くのは、この相関表が元となっています。
TOEICの場合は、スコアそれ自体が評価の対象として見られることももちろんありますが、この「Aスコア」や「Bスコア」の方が重要な意味を持ちます。
学習者は、より上のレベルのスコアを目指して学習をしていくことになります。
TOEICのスコア分布
下記のグラフは、スコアごとの人数割合を表したものです。
(例えば「895点以上を獲得した人は、総受験者のうちわずか3.3%であった」と読み取ります。)

上記のグラフは以下のものを用いました。
◇第243回(2019年9月)受験者数:118,074人
(2020年における試験は新型コロナウイルスの影響で抽選式になったことや、それに伴う受験者水準が一時的に上がっていることによる平均点の上昇もあることから、そのような事情に影響を受けない「平常時」のスコアを用いました。そのうち直近で最も受験者数の多かった第243回のデータを選択しています。)
Listening | Reading | Total | |
最高スコア | 495 | 495 | 990 |
最低スコア | 5 | 5 | 10 |
平均スコア | 321.2 | 261.9 | 583.1 |
TOEIC730(Bスコア)のスコア分布
下記のグラフは、TOEIC730(Bスコア)の人数割合を表したものです。
集計が50点刻みですので、ちょうど730点ではありませんが、近似的なスコアである745点を見た時に、ザックリ「上位20%」であると言えます。
総受験者のうちの「上位20%」ですから、TOEIC730は充分評価されるべきスコアであると言えるでしょう。

TOEICスコアを履歴書に書くなら(見栄えのするスコアとは)
TOEICは合否ではなく、スコアで表現されます。
せっかく取得したスコアですから、就職・転職・昇進にも使いたいですよね。
その際に、「どれくらいのスコアから履歴書に書けるのか?」は気になると思います。
もちろん何点であっても履歴書に書くことは可能ですが、ここでは「見栄えのするスコア」という視点で考察します。
それについては、一般的には以下のように言われています。
◇英語を使わない仕事なら600点前後が目安
◇英語を使う仕事なら750~800点前後が目安
英語を使う仕事(外資系等)であっても、750点以上であることも踏まえると、「TOEIC730(Bスコア)を取得していれば、充分履歴書に書いて武器となり得る」と考えても良いのではないでしょうか。
このような理由から、筆者は「TOEIC730(Bスコア)を目指すこと」を最優先に考えています。
まとめ・・・TOEIC730の社会的評価は充分高い
これまで示してきた理由から、「TOEIC730の社会的評価は充分高い」と言えると思います。
もちろん、TOEICのスコアは高いに越したことはありません。
しかしながら、当然ですが、より高いスコアを目指すためには相応のコストがかかります。(時間的コストや学習に必要な経済的コスト)
この「コスト」の点については別の記事で解説をしますが、総じて「TOEIC730(Bスコア)の取得を目指すことが、社会的評価とコストの視点で最も効率が良い」と考えます。

いかがでしたでしょうか。
TOEICをこれから学習する人、
いま既に学習にとりかかっている人、
既にTOEIC730をクリアしている人、
TOEIC730が社会的に充分評価され得るスコアであることがおわかりいただけたと思います。
もちろん、上を目指せばまだまだ努力の余地はありますが、「英語力」の視点から見た社会的評価を手にするなら、一旦はTOEIC730を目指すことで良いと思います。
具体的な勉強方法等については、別の記事で解説していきます。
決して高すぎる壁ではありません。
しかしそれでいて、充分あなたの「武器」となってくれます。
頑張って学習を進め、TOEIC730を取得しましょう!
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